2015.10.24.sat.細野高原
すすき野原の写真を撮るために稲取の細野高原へ行ってきた。
国道414号で河津まで出て、国道135号を伊東方面にすこし戻ると、道端に「←稲取細野高原」という立て看板が置かれていたので左折。
ところどころに置かれている立て看板に導かれて進むのだが、とても観光地に通じているとは思えない、農道や林道のような山中の細道だ。
最後までそんな心細い道のまま、第2駐車場までたどり着いた。「知られざる秘境」と謳って宣伝しているようだが、たしかに秘境ではある。
事前の情報では、イベント期間終了の11月上旬までは、第2駐車場から徒歩あるいはシャトルタクシーに乗り換えて先へ行くことになるはずだったのだが、誘導案内していた人の話によると、今日はイベントが中止になったので、奥までそのまま行けるのだという。
細野高原への入山にはお金が取られるという案内を見てきたのだが、受付前では止められることもなくそのまま通過。
よくわからないのだが、入山料というのは一帯の維持管理費用の負担という意味ではなく、イベント開催諸経費の負担という意味だったのだろうか。
第1駐車場に車を停めて、眺めのいいところを探して歩く。
出発が遅かったので、到着時にはすでに15時を回っていた。あまり時間がない。
太陽はすでに山の稜線に近づいている。
すすきといえば、私は夕方の逆光でこそ魅力が最大限になると思っているので、タイミングとしては最高といえなくもなかったのだが、なにしろ初めて来た場所で、撮影ポイントなどもまったくわからない。
本来なら、もっと早くに到着して事前にいい場所を見極めておいてから、撮影に最適な時間まで待つべきだったのだろうが、連日の午前様帰宅で疲れ果てていて、午前いっぱいダラダラしてしまったのだった。
とはいえ、撮影という目的を離れれば、いままさに見ごろの時刻を迎えたすすき野原が見渡せる広々とした景観はなかなかのものだ。
黄色味の強くなった日の光を受けて、金色に輝きながら波打つすすきの穂は、尾花栗毛のサラブレッドが群れをなして走っているかのようにも見える。
すこし先の山の稜線には巨大な風車が並んでいて、風を受けて結構な速度で回っている。
「コーッ」という低いうなり音も聞こえてくる。
見渡すかぎりのすすき野原に、超然と立ち並ぶ風車。
ひと気もなく木も少ない、ある意味荒涼ともいえるようなところに、巨大な人工物が無機質に回転を続ける光景に、不条理世界に迷い込んだような気分にさせられる。
結局いい写真は撮れなかった。
才能(センス)と腕がないのが最大の理由であって、これはもうどうしようもないものだ。
才能のない私には、数をこなして偶然の大当たりに期待するしかない。
誰にでも狙っていい写真が撮れるのなら、世にプロカメラマンなどという職業は必要なくなってしまう。
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国道414号で河津まで出て、国道135号を伊東方面にすこし戻ると、道端に「←稲取細野高原」という立て看板が置かれていたので左折。
ところどころに置かれている立て看板に導かれて進むのだが、とても観光地に通じているとは思えない、農道や林道のような山中の細道だ。
最後までそんな心細い道のまま、第2駐車場までたどり着いた。「知られざる秘境」と謳って宣伝しているようだが、たしかに秘境ではある。
事前の情報では、イベント期間終了の11月上旬までは、第2駐車場から徒歩あるいはシャトルタクシーに乗り換えて先へ行くことになるはずだったのだが、誘導案内していた人の話によると、今日はイベントが中止になったので、奥までそのまま行けるのだという。
細野高原への入山にはお金が取られるという案内を見てきたのだが、受付前では止められることもなくそのまま通過。
よくわからないのだが、入山料というのは一帯の維持管理費用の負担という意味ではなく、イベント開催諸経費の負担という意味だったのだろうか。
第1駐車場に車を停めて、眺めのいいところを探して歩く。
出発が遅かったので、到着時にはすでに15時を回っていた。あまり時間がない。
太陽はすでに山の稜線に近づいている。
すすきといえば、私は夕方の逆光でこそ魅力が最大限になると思っているので、タイミングとしては最高といえなくもなかったのだが、なにしろ初めて来た場所で、撮影ポイントなどもまったくわからない。
本来なら、もっと早くに到着して事前にいい場所を見極めておいてから、撮影に最適な時間まで待つべきだったのだろうが、連日の午前様帰宅で疲れ果てていて、午前いっぱいダラダラしてしまったのだった。
とはいえ、撮影という目的を離れれば、いままさに見ごろの時刻を迎えたすすき野原が見渡せる広々とした景観はなかなかのものだ。
黄色味の強くなった日の光を受けて、金色に輝きながら波打つすすきの穂は、尾花栗毛のサラブレッドが群れをなして走っているかのようにも見える。
すこし先の山の稜線には巨大な風車が並んでいて、風を受けて結構な速度で回っている。
「コーッ」という低いうなり音も聞こえてくる。
見渡すかぎりのすすき野原に、超然と立ち並ぶ風車。
ひと気もなく木も少ない、ある意味荒涼ともいえるようなところに、巨大な人工物が無機質に回転を続ける光景に、不条理世界に迷い込んだような気分にさせられる。
結局いい写真は撮れなかった。
才能(センス)と腕がないのが最大の理由であって、これはもうどうしようもないものだ。
才能のない私には、数をこなして偶然の大当たりに期待するしかない。
誰にでも狙っていい写真が撮れるのなら、世にプロカメラマンなどという職業は必要なくなってしまう。
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by tima-formosa
| 2015-10-25 07:20